北海道にある最北の離島「礼文島」に行ってきました。
礼文島は通称「花の浮島」と呼ばれるほど花々と緑が美しい島。しかも寒冷な気候から低地でも高山植物が見られるという特徴があります。
自然豊かで海もきれい。
そんな礼文島を楽しむなら!
車?チャリ?
ノンノンノン。
トレッキングでしょーが!歩くのが一番でしょーが!
礼文島の自然を満喫するならトレッキングがオススメ
小さな島礼文島はトレッキングが人気の島です。それゆえレッキングコースも豊富。
- 8時間コース
- 礼文林道コース
- 桃岩展望台コース
- 岬めぐりコース
- など
距離が短いのから長いのまで自分の体力に合わせてトレッキングできるようになってます。(「礼文島トレイルオフィシャルウェブ」に各コースの詳細が書いています)
そして上記のコースに加えて、今回僕が歩いた「愛とロマンの8時間コース」が存在します。
コースは上の写真の赤線部分です。
見てもらったらわかるように、礼文島の西側をほぼほぼ歩くことになるコースです。
30キロ弱歩くことになり、8時間となまえに入ってますが実際は11時間くらい歩くことになるロングコース。
30キロって普通に長い…
正直、普段から運動とかしてない僕みたいなタイプには体力的に結構キツいコース…
しかし、岬から海を眺めたり、花を見たり、自然を感じるという意味では最適なコースでしょう。
この「愛とロマンの8時間コース」は礼文島にあるユースホステル「桃岩荘」によって作られたコースで、コース名の由来は
「最初は顔も名前も知らない旅人同士が共に歩いているうちに友情が芽生え愛が生まれロマンに発展する」
引用:Wikipedia
だそうです。
つまり
ワンチャンあるってことですね。
ワンチャンどうこうは置いといて、「愛とロマンの8時間コース」を歩く場合は前日に桃岩荘に宿泊して夜に行われる説明会に参加します
ちなみにこの「桃岩荘」
夜になるとミーティングと称してみんなで歌って踊ってする、だいぶクセ強めのかなりやかましい宿となっておりますので色々調べてからきた方が無難です。
ほんと好き嫌いがはっきり分かれます。
僕はまあまあ好きです。
フェリーで帰るときに見送ってくれるようなあたたかい宿。
ヤバい宿だけどファンもたくさんいるいい意味でヤバい宿です。一回くらい行ってみると楽しいかも!
「愛とロマンの8時間コース」で礼文島を歩く
ということで「愛とロマンの8時間コース」を歩いてきます。5時起き!
スタート地点の礼文島の左上にある岬「スコトン岬」までは宿のハイエースで送ってくれるそうなので車に乗り込みます。(基本は路線バスでスコトン岬まで行くらしい。ラッキーだった)
そういえばお昼ご飯として桃岩荘で販売してる「圧縮弁当」たる手作り弁当を買いました。(確か500円也)
どんなのが入ってるのかお昼が楽しみ。
圧縮ってどう言う意味なんだろう。米カッチカチなのかな。
弁当のこと気にしていたら途中アザラシが観れるスポットによってくれました。
礼文島って野生のアザラシ見れんの?
おお!これけっこうすごくありません?普通に海みたらアザラシいたんですけど。しかも大量。アザラシって水族館で見るもんじゃないんか。すげーな礼文島。
アザラシ見たあと、愛とロマンの8時間コースのスタート地点である「スコトン岬」に到着。
向かいに見えるのは海馬島です。
海馬。
これで「トド」って読むんですって。遊戯王世代はふつうに「かいば」って読むよね。
出発前に今回の参加者と一緒に記念撮影しときました。総勢8人。ちなみにこの時点で朝の7時です。
ということで出発です。
途中、草なのか花なのかわからない植物がありました。これなんですか?
この日はなかなか天気がよろしくありません。
ちょっと山を登ったらあっという間にガスってしまいました。
全然見えない。
ガスってんなとか思ってたら出発から1時間くらいで「ゴロタ岬」に到着。
きっと景色いいだろうけど天気悪くてよくわかりません。
めっちゃ歩きます。
11時間歩くことになるわけだから、1時間くらい歩いたくらいじゃまだ10分の1以下。
流石にまだ疲れてないけど、後半大丈夫かな?
出発から3時間くらい経って「澄海岬」に到着。
ここはトイレとご飯たべれるところがあります。けっこう疲れてきたのでちょうど良いタイミング!
中に入るとトド串たるものが売っていました。トドって食えんの?
参加者の1人が買って少し食べさせてもらえたのですが、けっこうクセのある味でした。あんま美味しいって感じではなかったです。
ちなみに礼文島はトド食べるけど利尻島では食べないらしい。
トド串食べてからスカイ岬へ移動。ちょうど団体のバスがご到着でめっちゃ人がいました。
ドン曇りなので景色はこんな感じ。天気が良かったらかなり青い海が拝めます。
けっこう長めに休憩してたらしく時間がやばくなってきたので先を急ぎます。
【昼休憩】桃岩荘の手作り弁当「圧縮弁当」の中身は?
出発から5時間30分後、お昼休憩タイムに!
ここでだいたい半分の地点。5時間30分歩いて半分ってどゆこと?だいぶ疲れた!
けど疲れた分だけ美味しくなるのが飯ですからね。こんな待ち遠しかった昼メシは久しぶりですよ。
それに圧縮弁当の中身がついにわかる!何が入ってるんだ!
開封の・・・儀!!!
うお〜〜!!!米がパンッパン!確かに圧縮弁当って感じだ!
すんごいシンプルだけど、疲れてるのもあってめっちゃ美味しい!なかなか量も多いのだけどペロリでした。
めっちゃ疲れてたのですが昼メシ食ったら全快しました。メシってすげえ!
すげー傾斜のところにやってきました。
ここは砂滑りと呼ばれるポイントでいい感じに滑って下って行くらしいです。
「愛とロマンの8時間コース」の愛が生まれやすいところでもあるらしく、ここでかっこいいところを見せればワンチャンあるんだと思います。
とはいえものすごい傾斜です。
コワイな。
うん。チョットコワイな。
いけるかな。
と軽くビビってたら参加者の1人がめっちゃ軽快なステップで下っていって笑いました。
何度かこのコースを歩いたことがある方ということでしたが、すげーうまいな。かっこいい。
砂滑りで死ぬほど砂が靴に入ったあと次は海岸沿いを歩いていきます。
出発から約7時間、宇遠内という地域の休憩スポットに到着。
ここめっちゃ良かった!油断してるとずっと休憩してしまう場所です。
建物の中に入るとこんな感じになっていて、
持ち帰れる礼文島で取れた昆布やワカメが売ってたり、とれたての刺身が食べれたりします。すごい!
ジュースやビールも売ってました。酒はヤバい。
ここのおじちゃんおばちゃんはすごい気さくな良い方でい貝とか食べさせてくれた。
ここ「宇遠内」は道路に面してません。だから車で来ることのできない。ボートに乗ってくるか。歩いて峠越してくるかしないとたどり着けない辺境の地です。こんなところで生活してる人がいることにめっちゃ驚きました。(冬は別のところに行くっていってたけど)
なんだかんだ快適すぎて30分チョット休憩してしまいました。先を急ぎます。
てかまじでだいぶ疲れてきた。ヤバい。
けど先頭を歩く人たちは全然余裕な表情なので、日頃の運動不足を実感します。
いやまじで疲れた。
とはいえ、この辺で出発して10時間30分くらい経ってるの「愛とロマンの8時間コース」もいよいよ終盤です!
これだけ長時間歩くとトレッキングに慣れてる人はケロって顔してるし、慣れてない人はめっちゃきつそうな顔して如実に体力差を感じますね。
もちろん僕は後者です。
11時間かけてようやくゴール
体力は限界だけど、あと少しでゴール!
うお〜残りはアスファルの舗装路を歩くだけだぜえぇぇ!!!
このトンネルを抜けたらゴールの桃岩荘はすぐそばだぜぇぇ!!!
トンネルもっチョットで抜けるぜえぇぇ!!!
抜けたらすぐ桃岩荘かと思ったらまだけっこう歩くぜぇぇぇ!!!!
いや。もうけっこう体力限界!
めっちゃ足痛い!トンネル抜けたらもう少しってイメージあったけど意外と歩くわこれ。
勢いだけでいけるかと思ったけど、キツイキツイ!
あっでも桃岩荘見えてきた。
ヘルパーさんと先に到着してた人がお出迎えしてくれてます!こういうのは元気でますね!めっちゃ旗振ってお出迎えしてくれてる〜!
やっと帰ってこれた〜。
最後にみんなで記念写真撮りました。7時にスコトン岬を出発して桃岩荘についたのが18:30。11時間30分かかりました。
いや〜死ぬほど疲れたけど、いい思い出になったな〜。
正直、天気があまり良くなかったので景色はあまり楽しめませんでしたが、礼文島の自然の中を初めましての人たちと歩く。その行為自体がとても楽しく思い出深いものになりました。
礼文島に限りませんが離島ってのはとても良いですね。普通の旅行よりも非日常感が強いというか。特別な体験をした気分になれます。
明日、礼文島を出たらまたいつも通りの日常に戻るわけですが、今日を思い出して頑張っていこうと思います。
まっ次の日フェリー欠航して帰れなかったんですけどね。わーお。
おわり。