22歳の時に38日間で歩き遍路をしていました。
今回は歩き遍路期間中にどんな場所にとまっていたかをまとめていきます。
結果から言うと善根宿や通夜堂、遍路小屋といった四国独自のお接待の文化の産物である”無料宿”をたくさん利用させていただきました。
そのため野宿中心に歩き遍路を考えていた私ですが意外と屋根のあるところで快適に過ごせることが多かったです。
これから宿をとらずにお遍路する人は泊まる場所が確保できるか心配になるかもしれませんね。
ですが!案外いけます(笑)
写真付きで寝泊まりした場所を説明していくのでどんな場所で寝ることになるのかのイメージになればと思います。
お遍路さんが利用できる主な無料宿
四国内にはお遍路さん向けに善意で提供されている無料宿があります。
主な無料宿が「善根宿・通夜堂・大師堂・遍路小屋」です。
それぞれどのような宿なのかこれからご紹介しますが必ず宿泊が可能とは限らないのでもし利用するなら各施設について事前に確認、連絡するようにしましょう。
また多くの人が利用するので場合によってはトラブルに発展することもあるみたいです。節度を守って利用して下さい。
善根宿
お金をかけずにお遍路する場合必ず利用することになるであろう宿が「善根宿」
善根宿は地元の方の善意によって提供されている無料の宿です(有料の場所もたまにアリ)
事前に連絡を入れることで利用でき電源がとれたり、洗濯させてもらえたりする善根宿もあります。めちゃめちゃ助かります!
ただ時期によっては利用者が多く窮屈感を感じることもあります。けどそれだけ出会いのある場所なので孤独になりがちな遍路の旅では人と関わり合いの持てる数少ない場所です。
善根宿は数も多く四国独自の文化なので機会があれば是非利用してもらいたいですね。
[chat face=”oryo.jpg” name=”私” align=”left” border=”gray” bg=”gray”style=”maru”] お布団があるところもあるけど正直あまりきれいではないことが多いから寝袋は必須ですね。[/chat]
通夜堂
「通夜堂」も一度は利用することになると思います。
通夜堂はお寺にあるお勤めをするためのお堂で、場所によってはお寺の方に許可を得ることで無料で宿泊できます。
善根宿と同様に電源がとれたり、洗濯させてもらえたりする場所もあるので野宿中心の遍路さんにとってはヘブンです。
中には朝お勤めをしないといけない場所もありますが、住職さんのありがたい話を聞けたりとむしろ貴重な経験が得られるのでぜひ利用してみてください。
体感的に善根宿の次に利用者が多いので何か面白出会いがあるかもしれません。
[chat face=”oryo.jpg” name=”私” align=”left” border=”gray” bg=”gray”style=”maru”] 通夜堂はお寺で納経してもらうついでにとまれるので利用がしやすいですね。[/chat]
大師堂
「大師堂」は中に真言宗の開祖である弘法大師の像が祀られてる仏堂です。
正直、自分はお堂やお寺の類について知識が少ないので「通夜堂」との違いがよくわかってないのですが歩き遍路中「大師堂」という言葉をよく聞いたこともあり分けて紹介します!
道中や少し道を外れたところに大師堂はあるのですが場所によっては宿泊が可能です。
どこも小さめでせいぜいは入れて2人3人のところが多く、中央には像が祀られているので壊したりしないように配慮が必要です。
[chat face=”oryo.jpg” name=”私” align=”left” border=”gray” bg=”gray”style=”maru”] どこの大師堂も手入れがされてて綺麗なイメージですが虫が出たりするので虫嫌いは要注意です。あと人によっては雰囲気がコワく感じるかも![/chat]
遍路小屋
「遍路小屋」は歩き遍路向けにボランティアで建てられた小屋で場所によっては宿泊が可能です。
遍路小屋は四国内に多数あるので、泊まることが無くても道中の休憩所として必ず一回は利用すると思います。
東屋のような形式が多く中のベンチの上で寝袋で入れば割と快適です。どちらかというと宿というより普通に野宿ですね。
日によってはボランティアの方がいてお茶やお菓子といったお接待をしてくれることもあり「四国あったけぇ・・・」って思えます。
[chat face=”oryo.jpg” name=”私” align=”left” border=”gray” bg=”gray”style=”maru”] 遍路小屋は「四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]」があると位置がわかりやすいです。[/chat]
歩き遍路中利用してた野宿場所
無料宿がたくさん四国内にあるとはいえ、特にはじめてだと無料宿だけを使って結願するというは難しいと思います。
実際私も38日間のうち半分以上は野宿してました。
ここでは私がどんなところで野宿してたのか紹介します。
野宿して良いのかグレーな部分もあるので実際に野宿する際は近隣に迷惑にならないようにそして野宿が禁止されている場所じゃないか確認してくださいね。
公園
私は1度だけ公園を利用しました。けど一般的には割と野宿の定番スポットですね。
公園の数自体はたくさんあるので無料宿が無理そうなときは利用すると良いと思います。
ただトイレがあったり東屋があったりする公園だとかなり快適ですが東屋はおろかベンチもないようなところだとかなり寝袋だけの野宿はかなり厳しくなります。
公園での野宿を前提にするならテントは必須かなと個人的に思ってます。
▼詳しい理由はこっちで書いてます▼
東屋
歩き遍路中たくさん見かけたのでは東屋は比較的利用しやすい野宿スポットです。
ただ屋根しかないので風のある雨の日だと普通に濡れますし、外なので虫がやってくることは覚悟しておいて下さい。
公園同様にテントがあると便利だと思います。
道の駅
「道の駅」は遍路さん以外でも旅人御用達の野宿スポットですね。
道の駅の24時間利用できるトイレがあるので水場の確保が確実なのでめっちゃ便利です。トイレきれいなところ多いし。
軒が深い道の駅なら雨に濡れる可能性もかなり低いのですごくおすすめです。
ただ道の駅での野宿は禁止されているとこもあり、もし利用する場合は野宿禁止の張り紙が無いか、もしなくても営業時間内であればお店の人に確認するようにしましょう。
確認ができない場合は他を探すか迷惑にならないように早朝に出るようにしましょう。
バス停
バス停は2度利用しました。扉が閉めれるところだと雨風がしのげるので悪天候の日にはすごく助かりました。
ただバス停を利用する場合は終電が終わっていることや近隣住民へ迷惑にならないような配慮がとくに必要です。
[chat face=”oryo.jpg” name=”私” align=”left” border=”gray” bg=”gray”style=”maru”] 今日どこもねれるところがない!というときの最終手段だと思っていおいてください [/chat]
っていうか野宿場所とか宿情報ってどこで仕入れてるの?
「○○で泊まってました!」って紹介されても善根宿ってどこにあるんだよ、泊まれる通夜堂ってどこにあるんだよって思う人もいますよね。
私も歩き遍路する前はどこで情報を得られるのか全く分かりませんでした。
けどいざお遍路を始めると何回もしているお遍路さんや地元の人に宿情報って教えてもらえるんですよね。
それとお遍路さん界隈で出回っている利用できる善根宿・通夜堂・公園などの無料宿のリストがあるのでそれをゲットすればかなり寝場所探しが楽になります。
リストは誰かからもらったりお寺に置いてあることがありますがネットにもリストが載ってるので参考にしてください。
まとめ:まわりに配慮して迷惑にならないように寝泊まりしよう
ということで四国遍路で利用できる無料宿と私が利用した野宿スポットをご紹介しました。
善根宿や通夜堂といった無料宿は善意で提供されているので普通の宿とは違います。高望みせず「雨風しのげるだけで充分」くらいの心持で利用しましょう。
無料宿するにしても野宿するにしても周りへの配慮を忘れないように!トラブったら最悪なので!
あと野宿や無料宿だと疲れが取れない人いると思うのでそういった時は無理せず普通に宿をとるようにしてくださいね。