22歳の頃四国88か所の霊場(お寺)を周るお遍路を歩きでしたことがあります。
今回はその当時の装備や費用を公開していきます。
これから歩き遍路をしようとしている方の参考になれば幸いです。
歩き遍路していた日数は2016年3月24日から4月30日までの38日間です。昼間は少し暑く朝方や夜は肌寒い季節でした。
歩き遍路中の装備と費用
遍路中はこんな感じの結構で歩いてました。あんまお遍路さんぽくないかもしれないですね。(笑)
お遍路さんの正装というと笠かぶって白衣きて金剛杖もってというのが一般的なスタイルなのですが、私は荷物減らしたかったのと予算の問題で身に着けるものは白衣しか買いませんでした。
ただ遍路中あった方たちはだいたいの人は笠・白衣・金剛杖くらいはそろえてました。
私みたいな格好でもお接待して頂いたので四国の方はやさしいなぁと感じました。
歩き遍路中の持ち物と装備一覧
キャンプ用品 | ||
バックパック | ウエストポーチ | 1人用テント |
ポンチョ | 寝袋 | 銀マット |
貴重品 | ||
財布 | スマホ | モバイルバッテリー |
日用品 | ||
歯ブラシ&歯ブラシ | リンス&シャンプー&洗顔料 | 電動シェーバー |
救急用品(絆創膏と消毒液) | ペン&ノート | |
衣類 | ||
速乾性のTシャツ×3 | 速乾性のタイツ×2 | 靴下×3 |
パンツ×4 | ヒートテック | 安物のアウター |
ズボン×2 | トレッキングシューズ | サンダル |
遍路用品 | ||
納経帳(のうきょうちょう) | 納札(おさめふだ) | 白衣(びゃくえ) |
地図(遍路四国ひとり歩き同行二人) | 勤行本(ごんぎょうぼん) |
ざっとこんな感じです。
上記の荷物に加えて遍路中は食べ物や飲み物を携帯してたので総重量的には12㎏くらいありました。
結構重たいのでテントや寝袋を入れて歩き遍路するならバックパックは腰ベルト付きのものがおすすめです。
ちなみにテントが必要かどうかは意見が分かれるところでして迷ってる人は↓の記事もチェックしてみてください。
[box01 title="こんな人に読んでほしい"] 「野宿中心で歩き遍路をしようと思うけどテントはあったほうが良いのかな?」 「実際テントもって歩き遍路している人ってどれくらいいるのかな?」 [/box01] […]
以下とくに持って行ってよかったなぁというものを深堀してきます。
貴重品入れとしてウエストポーチを携帯
日本は治安が良いとはいえ何があるかわかりませんから貴重品はウエストポーチに入れて移動してました。
それにウエストポーチに財布とか入れておくと立ち寄ったお店とか自販機とかでお金出しやすいのであるとすっごく便利でした。
くつは登山靴ではなくトレッキングシューズ
歩き遍路するうえで靴の選択は超重要です。
登山靴が良いと考える人もいますが私はトレッキングシューズで歩き遍路をしました。
というのも遍路ってほぼアスファルトの道を歩くので登山靴だとかえって疲れると思うんです。
とはいえスニーカーだと登山するときにちょっと大変だったりします。
なんで個人的にはトレッキングシューズがバランスがよいかなって思ってます。
▼歩き遍路に向いてる靴についてはコチラもチェック▼
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股ずれケツずれ用に絆創膏が大活躍
連日30~40km歩くと何が起きると思いますか?
>股・ケツ・足の指がすれてヒリヒリするんです。
っでこれが歩いてるとめちゃくちゃ痛い!
痩せ型の自分でもケツずれしたのでなる人多いと思います。
すれると歩けたもんじゃないので絆創膏はってしのいでました。大活躍です。
絆創膏じゃなくてもワセリンとか縫って滑りをよくしとくのも良いかもです。
雨具はポンチョが一番便利
雨対策は傘やレインコート、レインスーツなどありますが歩き遍路と相性が良いのはポンチョです。
というのも「着脱しやすい」「リュックにもかぶせることができる」「蒸れにくい」といったメリットがあるからです。リュック内のスペースもあまりとらないのでかなり便利でした。
▼雨対策についてはコチラもチェック▼
歩き遍路するうえで心配なのが雨の日の移動 雨の日は移動しないと決めていても約40日間も歩くわけですから必ず1日は雨の日の移動を余儀なくされることもあるでしょう。 特に宿を事前に予約している方は天候関係なく移動しないと全部予定が狂[…]
歩き遍路中の費用は総額103586円(1番霊所から88番霊所までにかかった費用)
項目 | 費用 |
食費(コンビニ&外食) | 52199円 |
日用品(シップや絆創膏を結構買った) | 4043円 |
衣類(靴下とアウターを買い足しした) | 2784円 |
遍路用品 | 6140円 |
納経代(89回<番外霊場を1つ周った>) | 26700円 |
銭湯代(12回) | 6520円 |
コインランドリー代(5回) | 2200円 |
宿泊代(1回) | 3000円 |
合計 | 103586円 |
10万ちょっとかかりました。38日間だったので1日平均で約2725円です。
1度だけ宿をとったり、結構外食もしてたりしたので野宿中心のわりに贅沢したなぁという感じです。
納経代26400円はほぼ必須の出費
納経(御朱印を頂くこと)を希望する場合は1か所300円なので88か所分で合計26400円納経代がかかります。
納経は絶対ではありませんが、お遍路した証拠や思い出になるのでどうせお遍路するなら納経代はケチらないことをおすすめします。
自炊道具がないと食費がすごくかかる
自炊道具を持って行かなかったため全部外食しました。
なので食費がすごくかかりました。52199円と全体の半分を占めてます。
1日平均食費だけで約1373円なので普通に使い過ぎです(笑)
使い過ぎた言い訳としてはこんな感じ
- 歩き遍路はとにかく体力を使うからたくさん食べてしまう
- 水分補給のために自販機を多用した
- カツオのたたき・うどんなど名物をたくさん食べた
食料が尽きるのがコワかったので買いだめしてた記憶があります。
それに観光目的な部分があったので割と食費の管理はズブズブでした。
やっぱ食費を抑えるなら自炊道具は必須ですね。
臭い対策として銭湯やコインランドリーをできるだけ利用
私がお遍路してた4月でも歩いてると汗がダラダラです。
汗かいてる成人男性は往々にして臭いはずなので自分じゃよくわかんなかったですけど、最低でも2、3日に1回は銭湯やお風呂を借りて体を洗い4日に1回は洗濯するようにしてました。
風呂入らなくたって洗濯しなくたって死にはしませんがある程度は清潔感を保って周りに配慮するのが大事だと思ってるので必要な出費でした。
費用や装備はどんな歩き遍路をするかで全然違います!
ここまで私が歩き遍路したときの費用や装備をご紹介してきましたが歩き遍路が10万程度あればだれでもできるかというと全く違うので、念のために一般的にどれくらい費用が掛かるのかご紹介します。
▼私が10万円でへんろするために利用していた宿や野宿場所はコチラの記事にまとめてます▼
22歳の時に38日間で歩き遍路をしていました。 今回は歩き遍路期間中にどんな場所にとまっていたかをまとめていきます。 結果から言うと善根宿や通夜堂、遍路小屋といった四国独自のお接待の文化の産物である”無料宿”をたくさん利用させて[…]
宿を取るなら50万くらいは考えた方が良い
平均50日で回ったとして、お安い宿泊施設に泊まった場合、7,500円×50日で375,000円、その他昼食代や納経代、途中の交通費などで約50万~60万円ぐらいかかります。歩き遍路は、1日1万円必要と言われ、贅沢遍路とも呼ばれております。
引用:お遍路専門店旅ネット四国
上記のように歩き遍路は一般的に”贅沢遍路”と呼ばれるくらいお金がかかります。
私の場合は宿を取らず野宿・善功宿(善意で提供されてる無料宿)などを利用して宿泊費を抑え、遍路用品も最低限度しかもっていなかったから約10万円で歩き遍路を終えることができました。38日間というのも大きいです。
なので宿をとって歩き遍路をするならもっとお金が必要ですし、日数が長いほど、費用もかさみます。
体力的面や必要日数を考慮して予算を設定してくださいね。